米国株の勉強

金利は、どういう意味?

私は、投資しながら、一つ一つ勉強して、整理しながら理解を深め、投資に生かそうとしていますが、企業の価値だけではなく、国の政策や金利の方針によって株価に大きく影響があると常に感じています。私は、アメリカ株を中心に投資していますので、アメリカの金利が上がったらどう変わるかな、アメリカの金利が下がったらどう変わるかなと以前の記事で纏めてみました。整理しながら色んな気づきがありますね。

私が尊敬する韓国の著者(ジョン・イング)『お金の流れ』によると金利を理解すると経済の半分以上は理解できると話していますし、新韓銀行IPSのオ・コンヨン本部長もすごく金利の重要さをいつも本に分かりやすく書かれています。その本が日本ではまだ訳されていないので、感銘にうけた内容を紹介したいと思います。

金利とは、’お金の価格’だと定義します。ここで価格というのは、誰もが一度は聞いた市場の需要と供給によって決まると学んだことがあると思います。直観的に考えてみましょう。お金を貸そうとする人が多くいて、お金を借りようとする人は少なかった場合、お金を借りる人が人を選ぶと思います。”もっとお金を借りる対価(金利)を安くしてくれれば、借りるのに”って感じですかね。そういう現象が起きるのがお金の価格(お金の対価)が下がる。つまり、金利が下がるということになります。

逆にお金を借りたい人がいっぱいいて、お金を貸す人が少ない場合、”金利(お金の対価)をもっと上げるから私に貸してくれ!”という動きになり、金利が上がることになるということですね。つまり、金利はお金を貸す側の数お金を借りる側の数により金利の上下が決まるということですね。

ここで、気づくのは、お金を貸す側がいて、お金を借りる側がいるということです。個人間でお金を貸す、借りる行為もありますが、規模が小さすぎて、金利にはそんなに影響しないですね。

国全体でみると一番お金を貸す場所は、日本では三菱UFJ銀行やみずほ銀行や三井住友銀行のようにメガーバンクですね。このような銀行を市中銀行と呼びます。

もう少し、入ると市中銀行は、どこでお金を借りてくるでしょうか?

それが、日本だと日本銀行ですね。それを中央銀行と呼びます。市中銀行は、中央銀行に安い金利でお金を借りて、企業たちに金利を上乗せし、お金を貸すことによって利益を生む仕組みになっています。

中央銀行と市中銀行の違いは、中央銀行は、政府の銀行で、一般の企業や個人とは取引をしませんし、直接、市場に介入はしない仕組みです。市中銀行だけに取引をします。

今まではそうだったのですが、中央銀行が市場に介入する時もあります。リーマンショック以来、アメリカの中央銀行と言えるFEDがリーマンショックの危機を克服するために、量的緩和を行った時から他の国も中央銀行が債券市場にお金を流し、景気活性化を図って不況時に行う政策になりました。つまり、市場に中央銀行も関節的また直接的にお金を供給する場所として挙げられます。

量的緩和とは中央銀行が景気活性化を図って信用がある国の10年国債を買うことを言います。詳しくは、今度まとめてみます。

一番お金を貸す側をまとめると中央銀行と市中銀行になりますね。

では一番、お金を借りる場所はどこでしょうか?

個人ではなく、シンプルに言うと時価総額一位のトヨタ自動車(株)などの企業になります。

お金を借りる側は、企業と個人になりますね。

なるほど、一国の金利というのはお金を貸す側とお金を借りる側の需要と供給の割合で決まるものだと分かりましたが、金利と言えば、色んな金利があって紛らわしいんですよ。

例えば、長期金利、短期金利、ローン金利、預金金利、基準金利、市場金利など多すぎて、分らんわ!と叫びたいですね。

勉強した結果、金利の性質が違うのは、大きく二つでした。市場金利基準金利です。今まで、話してきた’金利は、お金を貸す側とお金を借りる側の需要と供給の割合で決まるもの’(長期金利、短期金利、ローン金利、預金金利など)が市場金利で、

唯一一つの金利だけは、中央銀行によって決まります。それが中央銀行が政策的に決める金利’基準金利’です。

基準金利とは、政策的に決めた金利で、市場原理に従わず、お金を刷ることができる特権を持っている中央銀行が景気の状況によって決定します。

例えば、韓国の場合、2020年8月コロナショックの影響で、景気回復のため、歴代最低金利0.5%水準まで下げましたが、2021年10月には0.75%に0.25%引き上げている現状です。

韓国銀行が基準金利を0.75%に合わせようとするガイドラインという意味で、金利を調整する過程も面白んですよ。

韓国銀行は、お金を刷れる権利を持っているので、お金を刷ってお金の供給を増やして、金利を下げる形になります。金利が0.7%までに下がってしまったら、急いで市場にお金を流せる量を少なくし、0.75%提示したガイドラインまで合わせて維持します。日本も仕組みは同じだと思います。

中央銀行すごいな!どんどんお金作れば、いいじゃんと思うかもしれませんが、根拠もなくお金を刷ってしまうとそのお金の価値は下落し、人々はお金を信用しなくなり、貨幣より物を買っておく動きになります。つまり、貨幣に対しての信頼がなくなります。

それで、中央銀行もお金を刷る時に何かの信頼性を持たせる仕組みを設けますが、それが担保です。1970年初めまでは全世界は、金を担保にしてお金を刷っていました。それが一度は聞いたことある金本位制です。今は、その担保が一番安全だと言われている信用ある国の国債なんですよ。

金利を理解しようとしたら色んな面が見えてきますね。政府は、景気を活性化するために、お金を刷って金利を下げ、市場を活性化させようとするが、お金を刷りすぎると国のお金の信用が失われる可能性がありますし、物の値段を大きく上昇させてしまうインフレーションの懸念もあります。

世界の政府が今までやってきたその仕組みを理解しておけば、現金を貯金するだけでは、お金の価値はどんどん下がり、老後苦しくなるのが、確実に見えてきますね。適切な借金で不動産を持ち、現金じゃなく株をもつことで、お金の価値が下がるリスクに対応していかなげればなりませんね。

 

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